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横浜未来演劇人シアター

【そして船は行く】

さて、いよいよフィナーレです。3年半。長いようで短いようで、それでいてやっぱりあまりにいろいろなことがありすぎて去年の話なのに遠い昔に感じたり。とにもかくにもテンコ盛りの季節でした。
「ぬけがら」「市電うどん」「メリーさんの柩」「市電どん~特盛版~」「虎★ハリマオ」「モダン太陽傳~汁屋餡掛~」「上海」といった本公演の数々。「ネムレルモリ」や「震度402」といったZAIM時代の作品たち。「横浜メリーゴーランド」や「夢のマニマニ」といった素敵な音楽家の皆さんとのライヴコラボレーション企画。そして横浜大ドレイ市場で産み出されたメンバー全員が作り出した数々の作品群。
どれもこれも愛しく流れた時間の記憶です。
開港150周年記念事業の一環としてはじまったこの横浜未来演劇人シアターもまずはここでひと区切りとなります。
この3年間、どれだけ遠くまで走って来られたのかは、現在でなく未来という時間軸の中で参加したメンバーたち自身に示されてゆくと思います。
台風で劇場の屋根が飛んでしまったコンテナ劇場で翌朝見上げた青空。
野外劇場で私たちの周りに夜毎現れた闇に舞う白い蛾の姿。
徹夜で過ごした稽古の日々。
そのすべての時間が私たちの財産です。

ここでフィナーレとは銘打ちますが、決して何ひとつここで終わるわけではありません。メンバー各自の活動も、横浜からの文化舞台芸術発信もまだまだこれから。今日がその次への第一歩です。それが、どんな一歩になるかを楽しみに想う今宵の宴を、横浜の代名詞とも言うべき中華街のド真ん中にあるこの同發新館でお送りできるのは本当に本当に嬉しい事件。ここはかつて「新光電影館」という映画館でした。多くの人達の笑いや涙をいっぱいに抱えた場所でした。その場所で、未来に向かうこの船の旅立ちを行なえるのは本当に幸福なことです。
そして今回の実現にあたっては、私の大切な友人でもあり本事業の実行委員も引き受けてくれた同發・社長の周さん、担当してくださった星野さんをはじめとするご尽力いただいた皆々様に心より厚く御礼申し上げたいと思います。
最後に、この3年間を支えてくださった数多くの皆様、参加してくださったゲストの皆様、スタッフ、関係者、和田喜夫実行委員長、山田ちよさん櫻井良樹さんをはじめとする実行委員会の皆々様、この事業のきっかけを作ってくださったOさん、3年間見える部分はもちろん見えない部分までも支えてくださった横浜市開港150周年・創造都市事業本部の皆様、歴代の担当者の皆様。2年間に亘ってご支援いただいた文化庁の皆様、上演作をご覧いただいて熱い涙に新作までをも下さった北村想さん、自作を観て初めて泣いたと言葉をくれた企画顧問でもある佃典彦さん、決して妥協を許さず叱咤激励を続けて支えてくださった加藤ちかさん、阿部康子さん、小野八着さん、青木タクヘイさん、出川淳子さん、橋口修さん、岩野直人さん、三村里奈さん、もう書ききれない数のスタッフの皆様、今回も含めて常に素晴らしい音楽を提供してくださった坂本弘道さん、栗木健さんを筆頭に力をくださった音楽家の皆さん、相鉄本多劇場の嶋さん、PAW YOKOHAMAの一宮均さん、離風霊船の大橋泰彦さんと次々と浮かぶ名前にき りはなく、横浜に熱きエネルギーを送り続けてくれた企画顧問木村健三さん、感謝の言葉は尽きません。
この才能が我々を支えてくれた小さな巨人石丸だいこ(何故か敬称略)。そしてこの人がやると言わなければ、ここまでの旅路はなし得なかった、この人あってこそでこの船は動いた総合演出指導の寺十吾(何故か呼び捨て)。本当にありがとうございました。
そしてもちろんこの3年間の嵐の海を乗りきったこの頼もしき(笑)メンバー達。残念ながら途中下船した者もいたけれど、その全員にありがとう。ああ、面白かったね。さぁ、次だ次。

製作総指揮 大西一郎

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横浜未来演劇人シアターとは

稽古場日記